イーグルRのガソリンエンジン換装と調整について
CMB35RSへ再度
換装


イーグルRは最初90x2のツインエンジン(正転、逆転)でしたのでプロペラの反動トルクが掛からないので調整は艇に関してはピッチ軸方向のみの調 整となります(艇が正確にできていない場合はロール軸方向、ヨー軸方向も調整の必要有)ピッチ軸方向の調整はプロペラのスラスト角度と船底後部(全長の 30%位)の調整で決まります、船体を横からみてスラスト角度も船底後部も角度0(船底後部は平面)が基本で すこれで走らせて見て姿勢を見ます一般的にスラスト角度わずかに下げ(1度〜3度)船底後部は平面のままで良いはずです。

ツインエンジン(正転、逆転)艇はエンジンのマッチングが命となります(TOMOの感覚で言うと4倍位シングルエンジンより難しい手間は確実に4 倍)。

95年10月QUICKDRAW MARINEに手紙をだし何回かのやり取りの後QUICKDRAW35cc を発注し翌96年2月の初めにエンジンが届きましたこれまで現物がなかったのでカタログから寸法のわかっている所から大体の換装用の図面は書いてあったの ですがかなり変更点がありました

ツインエンジン(正転、逆転)からシングルエンジンへの換装ですのでまずロール軸方向とヨー軸方向だけを考えて船体を上から見て(船尾が手前)エン ジンをできるだけ左に(ロール軸対策、シングルエンジンの場合はプロペラの反動トルク対策のため左にバラストウエイトを積む必要が有ることが多い)スラス トラインをできるだけ右へ(ヨー軸対策、スラスト角度(この場合左右 一般的に左に振る必要有り)をできるだけ振りたく無かったので最終的に3度)

ピッチ軸方向は基本的に重量バランスを見てエンジンのプラグ位置で約40mmエンジンを後ろにずらす事としました。

3月の初め江戸川行徳橋のたもとでエンジンテスト ガソリンエンジンとは思えない回転音でつい走らせて見たくなり試して見るとスピードは思った以上 (^_^)姿勢はやや頭上げラダーほとんど中立で直進バラストウエイトは積んでいないので多少左が軽めスラスト角度は左に3度上下は0度プロペラは 79x1.5(これが回せて助かりましたもし回せ無いとプロペラが無い所でした此の下のサイズは73x1.5此れでは小さすぎて船体の大きさから考えて 75mm位は最低必要、自分で作ると再現性が無いのでできるだけ既製品(アメリカのオクチュラかプレッサー)を使いたいので)。

3月26日常陸利根川で初の全開チェック、プロペラはオクチュラ82x1.4に変えテストして見るとやはりやや頭上げ軽いピッチングながらスピード は江戸川でのテストの時より数段上プロペラは82x1.4で決定、後はスラスト角度の調整で姿勢をベストに持って行けるかどうかにかかってきます。

4月8日常陸利根川で芦ノ湖へ向けての最終テストと成りましたこの日はイーグルR設計者の西山氏も新作のイーグル45Tの調整とほかのクラブ員も多 く集まり西山氏とクラブ酋長大塚氏にも見てもらった所やはりスラスト角度少し下げた方が良いとなり約2度下げた所丁度良くなりました、軽いトルク負けで左 が軽い状態だったので重心の左に600gのバラストウエイトを積みテストして見るとトルク負けも無くなりこれで一応調整終了。  

4月22日いよいよ芦ノ湖です、この日は午後5時までに宿舎へ行けばよいのでみな最後のチェックとなりますTOMOもイーグルRをガソリンエンジン へ換装してから初めて芦ノ湖でコースを走って見ましたタイムは4分10秒位ととんでもないタイム(記録は5分48秒40)でこれはいけるとビールに手が伸 びました(その前から飲んでいたろうとの影の声多し)(^.^)

4月23日芦ノ湖大会開幕TOMOは1ラウンド5分5秒(新記録)2ラウンド沈 24日3ラウンド4分50秒(新記録)とここまでは良かったのです が青木選手に捲られてしまいました(4分47秒新記録)(>_<)(>_<)

11月2日琵琶湖大会開幕です(だいぶ間が空きましたがセッティングが変わっていません エンジンを少しいじりましたが船体関係は同じですこれが大 きな間違いでした)琵琶湖の周期の長いうねりとエンジンパワー特性がマッチングせず散々な結果でした エンジンは素晴しく良く回ったのですがON/OFF スイッチ的な特性でスロットルコントロールに苦しみました船体ではジャンプしたときの姿勢が悪くほとんど全開にできず(3回のラウンド中10秒位) 4 位。

97年1月4日常陸利根川でアパッチの新年走航会です ここまでに琵琶湖の反省でジャンプしたときの姿勢をを考えてスラスト角度を3度下げ(以前は 2度下げ)に変えテストして見ると最高速は多少落ちたかも知れませんがジャンプ時の姿勢が俄然良くなりこれで本当の調整終了。

97年箱根では新記録にて優勝する事が出来ました

今後の課題 プロペラのリフトで船首を抑えているのでスロットルを急に絞るとプロペラのリフトが急に無くなり頭上げに成ること 今年の箱根の第2ラ ウンド引波を超えるためにスロットルを絞った所、空中へ舞い上がってしまいました。

97年琵琶湖大会は非常に悔いの残る大会でした全ラウンドワイヤートラブルの為リタイア(疲れた)

98年箱根大会です1ラウンド又ワイヤートラブルで止めた所誘導艇に踏まれた(スクリューそれて助かった)
2ラウンド又もワイヤートラブルでスタート出来ず(この日は呑んだ暮れた)
つぎの日最後の3ラウンド渾身のまくり成功自己記録をせこく0.19秒更新して優勝する事が出来ました
後少し距離が長かったらワイヤートラブルで完走出来無かったと思います(切れる寸前だった)
 

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